2021/06/04 07:11
大都会の病院に勤めている友人の話 では、暑い夏の夜になると、
けんかをしてはけがをしてやって来る連中で、救急病棟は満員に
なるのだそうだ。
ところがこの連中はだれでも、けがをしたのは、
「ちょっとした事故で」と言い張るらしい。
そんなある晩、脚を骨折した男がかつぎ込まれてきた。
その男、説明していわく、あまり暑かったので窓をぜんぶ開けて浴槽に
冷たい水を張り、ざぶりとつかって涼んでいたところ、窓からタイプライターが
飛び込んできて、自分の脚にぶつかったのだという。
私の友人の看護婦は、なんとうまい話をでっち上げるものかしらとおかしく
思いながらも、カルテには本人が言うとおりに書き込んでおいた。
ところが夜がふけてから、警察官が一人の男を連れてやって来た。
盗品所持の疑いで逮捕しようとしたら抵抗し、その際男は負傷したのだという。
男は、あるアパートの非常階 段を駆けおりて逃げようとしたらしい。
「ただね、一つだけ困ってるのは、そいつが逃げるときタイプライターを
抱えていたはずなんだが、それがどこへ行っちまったのか、わから ないんだよ」

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