「何ひとつうまくいかない日」

バーで自分の酒をじーっと30分も見つめている男がいた。
そこへトラック運転手が隣に来て、その男から酒を奪って、
全部飲み干してしまった。哀れな男は泣き出した。
トラックの運転手は言った、
「ほら、一杯おごるよ。泣いている男を見るのは耐えられない」
男の言うには、
「まあ聞いてくれ、今日は人生最悪の日だった。まず、会社に
遅刻して上司にに解雇された。ビルを出たら、自分の車は盗まれていた。
警察は何もできないという。帰宅するためにタクシーに
乗ったらそこに財布とクレジットカードを置いてきた。
家に帰り着いたら妻が庭師とベッドで寝ているのを発見、
家を出て このバーに来た。
何事もうまくいかないもんだな。
死のうと思った時あんたが現れてオレの毒入りウィスキーを飲んじゃったし」