「電話」

モリスはラサールのバスケコーチだった。
チームは好調なシーズンを過ごしていた。
ある朝、彼が髭を剃っていると電話が鳴った。
彼の奥さんが電話に出て、スポーツ・イラストレイテッド誌が
彼と話したいと言った。
モリスコーチは、自分のチームがこの有名なスポーツ雑誌で
全国的な評価を受けようとしていることに興奮した。
彼は興奮してカミソリで鼻の下を切ってしまった。
血と髭剃りの泡にまみれながら、階段を駆け下りて電話に
向かった彼は、つまずいて階段から転げ落ちてしまった。
出血と打撲で、彼は這いつくばって、息を切らして電話にでて
「もしもし？」と言った。
電話の向こうの声はこう尋ねた。
「あなたはモリスさんですか？」
「はい」と彼は答えた。

「モリスさん、半額でスポーツ・イラストレイテッド誌を
一年間購読しませんか？」