「賞品」

3人の男がコンテストに勝ち賞品を与えられた。
７日間部屋から一歩も出ないで与えられた賞品を楽しむというものだった。
一番目の男には世界のあらゆるビデオが用意された部屋が与えられた。
二番目の男には世界のあらゆるビールが用意された部屋が与えられた。
三番目の男には世界のあらゆるタバコが用意された部屋が与えられた。
スタートしたとき三番目の男の部屋からドアをドンドン叩く音が聞こえたが、
無視された。
七日たって３人が部屋から出された。
一番目の男は目を充血させ頭が痛いと言い、倒れた。
二番目の男もふらふらで、出てきた途端に倒れた。
三番目の男は元気だったが、泣きながら部屋から出てきた。
「なぜ部屋をドンドン叩いていたのですか。それから何故泣いているのですか」と
問われて男は答えた。
「ライターを忘れたんだ」