2016/09/23 07:11
結婚一ヶ月、料理に自信がないといっていた通りマズメシなうちの嫁。
鳥の肉にオレンジやラズベリーみたいなジャムをかけたり
せっかくの新鮮なイワシをトマトで煮込んでみたり
カボチャのサラダが甘くて菓子の材料が混ぜ込んであったり
毎日夕食を食うために帰るのが憂鬱になるような料理ばかり。
それが昨日、同僚夫婦と一緒にハイキングに行くことになった。
マズメシを知られるのが恥ずかしくて
「おにぎりでいい」
っていっておいたが
嫁は俺が起きる前にはりきって弁当を作ってしまっていた。
昼になったら俺の思惑をよそに
「よかったらどうぞ」
なんて
嫁が同僚夫婦にマズメシをすすめていて俺は終わったと思った。
ところがどういうわけか嫁の弁当は同僚夫妻に大好評。
お世辞じゃなくて、同僚の嫁なんか作り方聞いてメモってる。
サンドイッチには茶色いどろどろとレモンがはさまってるし
小さいタマネギなんか原型のまま入って酸っぱくなって
鶏肉なんかパイナップルと互い違いに並んでるんだぞ。
帰りに同僚に聞いたら、どうも嫁の料理は本格的欧風料理らしい。
パンにレバーペースト塗るのも普通だし、肉と果物の取り合わせも
あり得るし小たまねぎの酢漬けは絶品で嫁に作り方をきいたらしい。
もしかして味が分からないのは俺の方だったのか。
嫁に勇気を出して今までマズメシだと思ってたことを告白したら
嫁はてっきり俺が洋風料理好きだと思っていたらしい。
いくら付き合っていた時に洋風レストランにしか行ったことがないからって
そう思いこむ嫁の方もどうかしてると思う。
そして今日の昼、嫁が作ってくれた料理はイサキの梅しそ焼き、
青菜の胡麻よごし、ごはん、味噌汁。
イサキにはシシトウの中に詰め物をしてあげた鋳込み揚げとかいうのが
ついてる。どれもすげえうまいし、梅の酸味がさわやかでメシが進む。
あっという間に食って、おそるおそるおかずのおかわりはないか聞くと
「まだ仕込みが足りないんだけど」
っていってイカの幽庵焼きが出てきた。
これも泣きたくなるほどうまい、まさに絶品。
どれも義祖母や義母から教わったもので全然お洒落じゃないっていうけど
お洒落なフルーツたっぷり洋風料理よりこういうのがいい。
俺が味音痴なだけでいままでマズメシだと思ってたのに
「和食好きだなんて知らなくてごめんね」って謝ってくれる嫁がかわいい。
一生こいつを幸せにするためなら頑張れるって思った。
嫁に対する罪滅ぼしのつもりで書かせてもらった。
もうすぐご飯だって嫁が言ってるんで、ウマメシ食ってくるよ。


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