2016/05/31 07:11
ある忙しい朝、午前8時半頃のこと。
80歳くらいの年配の紳士が指の抜糸をしてもらいにやってきた。
彼は9時に約束があって急いでいたので私はすぐに診察することにした。
傷を診てみると、もうほとんど治癒状態で私は抜糸をすることにした。
傷の処置をしながら彼と話し始めた。私は、なぜそんなにお急ぎなのですか、と訊いた。
老紳士は、老人ホームの妻といっしょに朝食を摂ることになっているんです、と答えた。
私が彼の妻の健康を尋ねると、妻は認知症で老人ホームにすこし前から入居している
んです、と言った。それでは遅れると奥さんが困りますね、と問うと、老紳士は、妻は
数年来もう私のことが分からないのです、と答えた。
私は驚いて尋ねた。
「もうあなたが分からないというのに、あなたは毎朝奥さんのところに行かれるんですか?」
紳士は私の手を軽くたたいて微笑んで言った。

「妻はもう私のことが分からないですが、私はまだ妻のことが分かるんです」

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