2015/11/20 07:11


2005年の12月15日づけのサンフランシスコ・クロニクル紙に
載ったザトウクジラの救助の話。
サンフランシスコのゴールデンゲイトの外側のファラローン島の
東で、カニ漁のワナのロープが巻きついたクジラを漁師が発見し、
保護団体に無線で救いをもとめた。
しばらくしてレスキューチームが到着すると、一頭のメスのザトウクジラが
カニのワナのロープにからまり、がんじがらめになっていた。40-50フィート、
50トンはあろうかというクジラが数百ポンドのワナのため今にも海中に
沈もうとしていた。数百ヤードのロープが体から尾まで四重にからんで、
一本のロープは口に入っていた。状況は一見して絶望的で、クジラを
助けるのは不可能に思われた。クジラを助けるためにはレスキューが
海に入り、ロープを切り放すしかなかったが、非常に危険な計画だった。
クジラの尾の一振りで数人のレスキュー隊員を殺すことができたのだから。
4人のレスキューのひとり、モスキートはこう語った。
「私が最初に海に入りましたが、クジラの状況を見て胸が詰まりました。
そして助けることはとてもできないと思いました」
レスキューたちは海に入り、曲がったナイフで数時間の奮闘ののち、
とうとうクジラを解き放つことに成功した。
自由になったとき、クジラは喜んでいるようにみえ、円を描いて泳いだ。
それから、レスキューのひとりひとりのところにやってきて軽く触れ、
感謝をあらわした。
「彼女は自由になったのは私たちのおかげだということを十分に分って
感謝をしているようでした。口のロープを切っているとき、彼女はずっと
私がしていることを目で追っていました。とても信じられないくらい美しい
体験で、人生観がすっかり変わってしまいました」

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