「共働き」

メアリは男性優越主義者と結婚していた。
ふたりは共働きだったが、夫は家事は一切しなかった。
ある日、夫のチャーリーは、外で働く妻が家事などで疲れていなければ、
もっと夫に対しロマンティックになれるだろうという記事を読んだ。
それである夕方、夫は家事をすることに決めた。メアリが仕事から帰ってきて驚いた。
夫が子どもを風呂に入れ、洗濯や乾燥をし、夕食の用意もして、テーブルのセットや
花もきれいに飾ってあったのだ。
メアリは夫にどうしたのかと尋ね、夫は雑誌記事のことを話した。
次の日メアリは会社で友達に、この話を披露した。
「夫は部屋も掃除し、子どもたちの宿題もみてやって、洗濯物も折りたたんで
片付けさえしたわ。私はほんとうに夕方を楽しんだわ」
「それからどうしたの？ロマンティックな夜に？」友達は知りたがった。

「それが、うまくいかないものね。夫は疲れすぎちゃって」