2013/04/14 07:11
「明烏」は人気の噺なので持ちネタにする落語家が多いです。
大店の若旦那は親父も心配するほどの堅物である。
ある日町内の遊び人ふたりにお参りにいくと騙され、
若旦那は吉原に連れて行かれる。
騙されたと知った若旦那は、メソメソと泣いたり駄々をこね座をしらけさせる。
遊郭一の花魁(おいらん)浦里が若旦那をなんとかするといって部屋に消える。
翌朝、遊び人のふたりが、若旦那のもとに行ってみると、浦里と寝入っている。
ふたり「ぼっちゃん、夕べはどうでした?」
若旦那「・・・けっこうでした・・・」
ふたり「そりゃようござんした。もう起きなさい。帰りますよ」
花 魁「ぼっちゃん、おふたりがもう帰ろうと仰ってますよ。起きなさい」
ふたり「花魁も言ってんだから早く起きたら」
若旦那「花魁はそうは言ってますが、ふとんの中で私の手をグーっと、おさえて・・・」

・・・というのが最後の笑わせどころですが、この場面の志ん朝の「明烏」は
ゾクっとするような艶かしい若旦那の言葉で大爆笑ものです。こんな感じ・・・

ふたり「ぼっちゃん、夕べはどうでした?」
若旦那「・・・けっこうでした・・」
ふたり「そりゃようござんした。もう起きなさい。帰りますよ」
花 魁「ぼっちゃん、おふたりがもう帰ろうと仰ってますよ。お起きになったら」
ふたり「花魁も言ってんだから早く起きたら。ああたもずうずうしい人だね」
若旦那「花魁は口じゃあ起きろって言ってるんですけど、足であたしのこと、ぎゅーと
押さえてるんです。 苦しくって・・」

志ん朝「明烏」

関連記事

プロフィール

エリアンダー

Author:エリアンダー
世界のジョークとちょっといい話

Oh Lord, give me patience, and GIVE IT TO ME NOW!

「神よ私に忍耐力をお与えください。今すぐ欲しいのです!」

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも一覧

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる