2012/09/19 07:11
第二次大戦中、私が駐留していた海軍基地の近くに劇場があって、
そこは水兵と娘たちの落合う場所として知られていた。
ある夕方、私がそこで妻を待っていると、同じ船の乗組員の奥さんが車でやって来た。
彼女は私が家まで便乗を望んでいるのではないかと思ったらしく、クラクションをならし、
笑顔で、お乗りなさいと手招きした。
ちょうどそこへ、私の妻がこちらへ歩いてくるのが見えたので、私は車中の若い奥さん
にはただ微笑を返して、かまわず行ってくださいと手まねで返事した。
それから振りむいて自分の妻に声をかけ、二人で歩き出そうとした。
そのとき一人の年若い水兵が来て、口ごもりながら、ちょっと二人だけで話ができない
だろうか、と言う。5、6歩わきへ寄ると、彼は話し出した。
「わたしはつい最近ここへ来たばかりの者ですが、仲間から、ここへ来ると簡単に
女の子をつかまえられると聞きました。
それでさっきから中尉殿のお手本を見学させていただいたのですが、私が不思議に
思ったのは、さきほどどちらの娘を選ぶかをどうしてお決めになったのかということです。
正直言って、中尉殿、私だったらあの車に乗っていたほうの娘を選んだろうと思いますが」

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