2012/05/25 07:11
喜劇俳優ゼロ・モステルは、マンハッタンの自分のアパートから外へ出た
ところをバスにはねられた。
左足がめちゃめちゃに砕かれ、切断するほかはなさそうにみえた。
が、ある有名な外科医が治療に当たり、数年がかりで何十回も手術や
植皮術をかさねて、砕けた足をやっと元に近い形になおすことができた。
見た目は決してよくはなかったが、とにかく医学的には健全な足になったので、
外科医は大いに自慢だった。
モステルは医師の頼みに応じ、整形外科医の集会の席に出ることを承知した。
医師は同僚たちに向かって、負傷の範囲や行なったいろいろの手術の性質などを
説明したのち、少々もったいをつけて患者にズボンをまくるように命じた。
モステルは言われたとおりにし、同僚の医師たちの間から割れんばかりの拍手が起こった。
「君、違うよ。そっちの足だよ」と外科医はため息をつきながら言った。
「あっ、そうだ」と喜劇役者は言って、反対側のズボンをまくりあげ、継ぎ目だらけ
傷だらけの足を出してみせた。座は一瞬白けきってしまった。演出過剰の一幕だった。
モステルの述懐、

「まじめな私の先生はこのことがあって以来、絶対に私を勘弁してくれません」

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