2011/11/30 07:11
子分「兄貴、お見舞いにきました」
兄貴「おお、きてくれたか」
子分「その本、何ですか?」
兄貴「いや、なんでもないよ(枕の下に隠す)
子分「大変でしたね。骨折だなんて・・・」
兄貴「骨折でよかったよ。これがガンだったらと思うと、骨折でうれしいよ」
子分「病院の食事、まずいでしょ」
兄貴「まずくてよかったよ。家内のメシがうまく思えるからな。うれしいよ」
子分「入院中に奥さんが男と家を出ちゃいましたよ」
兄貴「ほんとか。まあ、男と心中しなくてよかったな。うれしいよ」
子分「なんですか、うれしい、うれしいって」
看護婦が検温に入ってきて、枕を直す。
看護婦「こんな本をお読みなんですか?『少女パレアナ』」
兄貴「(顔を赤くして)娘がまちがえて置いていったんだ。退屈だったから読んでみたら
はまってしまってね。パレアナちゃんの『喜びのゲーム』がすごいんだ」
子分「パレアナちゃん? 『喜びのゲーム』? 」
兄貴「うん、貧乏なパレアナちゃんが人形が欲しくてたまらなかったのに、あるとき
慰問袋のなかに人形じゃなくて松葉づえが入っていたんだ。パレアナちゃんはがっかりして
泣いていたら、父親が松葉づえを使わずにすむからうれしいって考えるんだよって言って。
それから辛いときにはいい方向に考える『喜びのゲーム』が始まったんだよ」
子分「それでさっき、うれしい、うれしいって言っていたんですか」
兄貴「オレ、もうヤクザをやめてパレアナちゃんのように生きるんだ」
子分「指を詰めさせられますよ」
兄貴「それは困る。続編の『パレアナの青春』も買ったのにページが繰れなくなっちゃう」


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