2011/07/06 07:11
リーダーズ・ダイジェストより、

居間の暖炉の前で寝ていた雑種の雌犬ジミーは、やがて目をさますとあくびをし、
ぼんやりとあたりを見まわした。私は隣の部屋からその一部始終を見ていたが、
ジミーはそれに気づいていなかった。
ジミーの目が低いテーブルの上のチョコレートの皿に止まった。
ジミーは甘い物が大好物なのだ。しかし、決して勝手に取ってはいけないと
教えられている。見ていると、ジミーはのそのそとテーブルに近づき、
チョコレートをひとつ取り、暖炉の前の敷物にどさりとすわりこむと、
それを前足の間に置いた。そこでしばらくのあいだチョコレートに鼻をすりよせていたが、
やがてあきらめたように長い悲しげなため息をついた。そして再びそれをくわえると、
テーーブルの所にもどり、
皿の中にぽとりと落としたのである。

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