2010/12/04 07:11
聖ペテロは天国の門を見張っていたが、トイレに行きたくなった。
彼はイエスに少しのあいだ門の番をするように頼んだ。イエスは
「いいですよ」と言った。聖ペテロは、何か読むものをと、
天国に入る人々のリストの書いてある本をもって、トイレに入った。
イエスが門のそばに立っていると、ロバをひいた老人が地上から天国
へやって来た。イエスは、老人が大工道具をもっているのに気づいた。
老人が門に着いたときイエスは、今“本”がないので、今までの人生を
語るようにと言い、そして、なぜ天国に来たのかを訊ねた。
イエスは彼の話をもとに、老人を天国に入れるかどうかを決めるつもりだった。
老人は話しはじめた。「英語でいえば、私の名前はジョセフに当たるんで
しょうね。でも私はアメリカにもイギリスにも住んだことがないんです。
私は木からものを作る質素な人生を送りました。私のことを大抵の人々は、
よく憶えていませんが、でも私の息子についてはすべての人が知っています。
私は、彼のことを我が息子と呼びますが、私は彼にとって父以上の存在で
した。息子は普通の人みたいに、生まれて来たわけじゃなく、私が世界の
人々の中に彼を送り出したのです。彼は、正直で完全でありたいと努めま
したが、多くの人に嘲りを受け、かなりひどい変わり者とさえ言われてい
ました。私の、天国に来たいという最大の理由は息子と会うためなんです」
老人の長い話が終わり、イエスは感動にうたれ、両眼から涙が溢れでてきた。
彼は老人の目を覗き込んで尋ねた。「あなたは私のお父さんですか?」
老人の目が急に輝き、涙を流しながら、イエスをみて訊いた。

「まさか、お前はピノキオかい?」

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