2009/11/23 07:23


盲導犬は生後すぐパピーウォーカーの家庭で愛情をもって育てられ、1歳ごろ厳しい訓練を受ける
ため訓練所に入ります。盲導犬として、働いたあと10歳前後で飼い主と別れ、リタイア犬として
施設に入るか、リタイアウォーカーの家庭で余生を過ごします。
一生で4回も飼い主とのつらい別れを経験するわけで、犬には大きなストレスとなり、そのために
飲食を断って死亡するケースもあるそうです。
盲導犬にいちばん多く使われる犬種はラブラドール・レトリーヴァーです。
利発で従順で体が大きいという資質のためですが、実はもっと、意外で大きな理由があるのです。
この犬種は他の犬種よりも飼い主に対して執着をみせないというのがその最大の理由だそうです。

盲導犬のリタイアを描いた傑作はというと、「盲導犬 ダイナ」 サリヴァン/ホワイトがあります。
ゴールデン・レトリーヴァーのダイナが老齢のため盲導犬の役を果たせなくなり、第2の「人生」を
必死に歩む姿を愛をこめて描いたノン・フィクションです。
白内障のため初めて盲導に失敗し、それでも主人を守ろうと苦闘する場面、主人と別れ、第2の
主人である「私」と対面する場面は、今でも涙なくしては読めません。

「・・・主人が車で去るのを、ダイナはただそこに立って眺めていた。私と二人きりとなったダイナが
どうなるのか見当もつかなかった。前のようにふさぎ込むのか、主人との別れに苦しむのか?
『さてと、ダイナ。どう?大丈夫かな?』私は明るい声で呼びかけた。ほんの一瞬、ダイナは
動かなかった。ふいに彼女はこちらに向きなおり、それから私のほうに跳んできた。そう、本当に
跳んできたのだ」

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