2022/02/20 07:11
どうにもならない事情があって、会社に辞意を伝えた日。
これから帰るって妻にメールしたら、ちょうど近くまで車できてた妻が迎えにきてくれた。
妻が運転する車でしばらく走ってから「きょう会社辞めてきた。来月から無職」って伝えた。
妻は「そっか」とだけ言った。
恐る恐る顔色を伺うも無表情。
伝わってないのかなと思い、今度は妻の横顔に向かってはっきりと、「おれ会社辞めたよ」
妻はもう一度、全く同じ口調で「そっか」
あとは二人ともほとんど無言で、カーラジオの音だけが響いてて、おれは自分の胃がすごく
冷たく感じたのを覚えてる。

家に入ると、いつものように出迎える猫。
妻は、猫を抱き上げて頬ずりし、心底嬉しそうな声で、
「パパ、会社辞めたってー。嬉しいねー。やっと楽しいパパに戻るよー」。

家では会社内のゴタゴタとか一切話さないようにしてた。
ストレス溜まってても気づかれないように気をつけてたし、愚痴どころか
ため息すらつかないようにしてたから、辞めたことを伝えたら、驚くだろうし
悲しむだろうし怒るだろうなと思ってた。
少なくとも喜ばれるとは全く思っていなかった。

隠しても隠せるもんじゃないんだな。
ちゃんとわかってたんだな。

タバコ買ってくるっつって外に出て、誰もいない駐輪場で一人で泣いた。

あのときは、こいつと結婚して本当によかったって思ったよ。
http://kazokuchannel.doorblog.jp/archives/58911979.html

関連記事

プロフィール

エリアンダー

Author:エリアンダー
世界のジョークとちょっといい話

Oh Lord, give me patience, and GIVE IT TO ME NOW!

「神よ私に忍耐力をお与えください。今すぐ欲しいのです!」

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも一覧


「バーソは自由に」

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる